子どもの副鼻腔炎(蓄膿症)

子どもの急性副鼻腔炎は、風邪や鼻炎がきっかけで発症します。また、副鼻腔炎になると、口呼吸が増えて細菌感染など病気になりやすくなってしまいます。鼻水や鼻づまりなど不快症状から集中力が低下して、学習や日常生活に支障を及ぼしてしまいます。
急性副鼻腔炎は早い段階で完治しないと、慢性副鼻腔炎に進行する恐れがあります。このため、副鼻腔炎の症状が長引いている場合や、鼻水が濃い場合などは早めに当院までご相談ください。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎の症状は、以下の通りです。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎は、風邪がきっかけとなって発症するため、鼻の炎症と同時に中耳炎を引き起こすことがあります。また、後鼻漏の苦痛症状によって睡眠不足などに陥るほか、日常生活の質が大幅に低下してしまいます。風邪が完治してからも、鼻の炎症や粘性の鼻水、後鼻漏などの症状が長く残っている場合は、副鼻腔炎を起こしている可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。

副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎は自然治癒することもありますが、適切に抗生剤を用いて治療することで短期間での回復が期待できます。症状が慢性化している場合や、重症化している場合には、抗生剤を変更し治療が長期化することがあります。また、必要に応じて、副鼻腔の炎症を抑制する薬剤や粘性の鼻水を排出しやすくする薬剤なども用いて治療を行います。

鼻を上手にかめない場合

お子様はなかなか鼻を上手にかむことが出来ません。その場合は、鼻のかみ方を丁寧に教えてあげてください。口を閉じて、鼻の穴を片方ずつ塞いで静かに息を出しながらかんでいきます。強くかまないこと、擦らないことが大切です。また、かみ過ぎると肌が荒れて痛くなってしまいます。痛みによって、鼻をかむのが嫌いになってしまうこともありますので、優しくかめるようにしましょう。肌が荒れてしまった場合は、プロペトなどを処方して保護します。なお、どうしても鼻をかめない場合は、吸引をします。この場合は、チューブなどを用いると鼻吸いをした家族が感染してしまうことが多いため、電動器具などを用いて吸引しましょう。
また、後鼻漏にお悩みの場合は、就寝前に吸引を行うことで症状緩和が期待でき、眠りやすくなります。
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